ChatGPT・Claude・Gemini などのAIを、調べもの・文章・資料づくりに使う方法を紹介します。

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資料をつくる

資料に入れる図解をAIで作る:向き不向き

目次
  1. 向いている図解
  2. 向いていない図解
  3. テキストから図を作る方法
  4. 図の設計の基本
  5. 画像生成を使う場合の注意
  6. 資料への組み込み
  7. 簡単な図から試す
  8. 図の更新と管理
  9. チームで共有する図のルール
  10. 手書きの図と使い分ける
  11. 見る人の環境への配慮
  12. 説明文との組み合わせ
  13. 次にやること

資料に入れる図解は、AIが得意なものと苦手なものがはっきり分かれます。フローチャートや組織図のように、構造をテキストで表せるものは向いており、数値を含む正確なグラフや、実在の製品の画像は向いていません。

図解は、読み手が内容を直感的に理解するための道具です。AIにどこまで任せ、どこから自分で作るかを見極めると、作業が速くなり、誤りも防げます。

向いている図解

AIが比較的うまく扱えるのは、次のような図解です。

  • 業務の流れ(フローチャート)
  • 組織や役割の関係図
  • 概念の整理(ベン図、マトリクス、ピラミッド)
  • 時系列の流れ(ロードマップ)
  • 比較表

これらは、文章で関係を説明できるため、AIが構造を整理するのに向いています。文章で構造を書いてもらい、それを図に起こす流れで進めます。

たとえば「問い合わせから解決までの流れを、フローチャートの形で、ステップと分岐を文章で整理して」と頼みます。出てきた構造を元に、図形ソフトやスライドで描きます。

向いていない図解

次のものは、AIに任せるのは慎重にします。

  • 数値を含む正確なグラフ:数字の間違いが起きやすいため、表計算ソフトで作る
  • 実在する製品や建物、人物の画像:実物と異なる画像が作られる
  • 細かい文字を含む画像:文字が崩れたり、誤字になったりする
  • 地図や、地理的に正確さが必要な図:位置関係が不正確になる
  • 法律や規格に基づく正式な図面や書式

画像生成AIが作った図は、見た目はきれいでも、内容が正確でないことがあります。特に、文字が含まれる図は、よく見ると意味のない文字が並んでいることがあります。資料に載せる図は、内容の正しさを確認します。

テキストから図を作る方法

図を作る方法は、いくつかあります。

  1. AIに構造を文章で整理させ、スライドや図形ソフトで手作業で描く
  2. AIに、図を描くための記述(テキストで図を表す書式)を出力させ、対応するツールで表示する
  3. 図形ソフトやスライドソフトに備わっているAI機能で、文章から図を生成する

2番目の方法は、記述を直せば図も直るため、修正がしやすい利点があります。使えるツールと書式は、サービスによって異なるため、公式の説明を確認してください。

どの方法でも、できた図が内容と合っているかは、自分の目で確認します。矢印の向き、分岐の条件、ステップの順序が、実際の業務と違っていないかを見ます。

図の設計の基本

分かりやすい図解には、いくつかの原則があります。

  • 一つの図に、一つのメッセージを持たせる
  • 要素の数を絞る(目安は5〜7個まで)
  • 左から右、上から下に、流れを統一する
  • 色は3色程度に抑え、意味を持たせる
  • 文字を最小限にし、フォントの大きさをそろえる

AIに「この図の内容を、7つ以内の要素に整理して。各要素は10字以内の言葉で」と頼むと、図に載せる言葉を絞り込めます。詰め込みすぎた図は、結局読まれません。

画像生成を使う場合の注意

資料の挿絵として、画像生成AIを使う場面もあります。使う前に、次の点を確認します。

  • 利用規約:生成した画像を、仕事の資料に使ってよいか
  • 著作権:既存の作品に似ていないか。他人の作品に酷似した画像は使わない
  • 内容の正確さ:実在のものを描く場合、事実と合っているか
  • 社内の規則:画像生成AIの使用が認められているか

著作権については、AIが生成した画像の扱いが、国や状況によって異なります。会社の法務担当や専門家に確認してから使うのが安全です。

また、会社のロゴや商品、人物の顔を含む画像の生成は、特に慎重に扱います。

資料への組み込み

図ができたら、資料に組み込みます。図の前後に、図が何を表しているかを一文で説明します。図だけを置いて、読み手に解釈を任せないようにします。

図のタイトルと、出典または作成日を添えます。「図1 問い合わせ対応の流れ(2026年10月時点)」のようにすると、後で内容が古くなったときに気づけます。

発表で使う場合は、スライドの端から見える大きさか、文字が小さすぎないかを、実際の画面で確かめます。

簡単な図から試す

最初は、3〜5個の要素で構成される簡単な図から試します。たとえば、「申請から承認までの流れ」を四つの箱と矢印で表す、といった図です。AIに文章で構造を整理させ、それをスライドの図形で描くだけで、十分に伝わる図になります。

作り慣れてきたら、分岐や並行する流れを含む図に広げます。複雑にしすぎると、見る人が追えなくなります。図が複雑になったら、二つの図に分けることを検討します。

図の更新と管理

図は、業務や仕組みが変わると、古くなります。作った日付と、元になった情報の確認日を、図の端に小さく書いておきます。AIに生成させた図は、元のデータや構造の文章も一緒に保存しておくと、更新が楽になります。

チームで共有する図のルール

チームで資料を作る場合は、図の色、フォント、矢印の形などをそろえると、まとまりのある資料になります。AIにデザインを任せると、図ごとにテイストがばらばらになることがあります。基本のスタイルを一つ決め、それに合わせて作ってもらうよう頼みます。

手書きの図と使い分ける

整った図がしも伝わる図とは限りません。打ち合わせの場では、ホワイトボードに手書きした簡単な図のほうが、議論が進むこともあります。AIで整った図を作るのは、資料として残す段階からで十分です。

手書きの図をスマートフォンで撮影し、AIに「この図を、清書した構造として文章で書き起こして」と頼む使い方もあります。書き起こした文章を元に、資料用の図を作ります。写真に写り込む他の情報や、人の顔に気をつけて撮影します。

見る人の環境への配慮

図は、作る人の画面と、見る人の画面とで、見え方が違うことがあります。小さなスマートフォンの画面では、細かい文字が読めなくなります。印刷すると、色が違って見えることもあります。

資料を配る前に、実際に使われる環境、つまりスマートフォン、印刷、プロジェクターで表示して、読めるかを確認します。読みにくいときは、図を単純にするか、文字を大きくします。

説明文との組み合わせ

図だけで全てが伝わるとは限りません。図の前後に、図の見方を一文で説明し、読んでほしいポイントを示します。AIに、図の内容を渡して「この図の説明文を、二文で」と頼めば、短い説明が得られます。説明が図と食い違っていないか、確認してから載せます。

次にやること

次の資料で、図解にしたい内容が一つあれば、次の順で試してください。

  1. 図で伝えたいことを一文で書く
  2. AIに、構造を文章で整理してもらう
  3. 要素を7つ以内に絞る
  4. 手作業またはツールで図を作り、内容の正しさを確認する
  5. 図の前後に、説明の文と出典を添える

最初は簡単な流れ図から始めると、AIに任せる範囲の感覚がつかめます。慣れてきたら、複雑な図にも広げていってください。