ChatGPT・Claude・Gemini などのAIを、調べもの・文章・資料づくりに使う方法を紹介します。

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資料をつくる

散らばったメモを表に整理するAIの使い方

目次
  1. 表にする目的を決める
  2. 列と書き方のルールを決める
  3. 依頼文の例
  4. 出力された表の確認
  5. 大量のメモを扱うとき
  6. 繰り返し使うための準備
  7. 表を使った次の作業
  8. 紙のメモや手書きの扱い
  9. 共有と更新の方法
  10. 数字の列を扱うとき
  11. 整理の前にメモの質を上げる
  12. 重複や矛盾を見つける
  13. 次にやること

散らばったメモを表に整理するときは、先に「どんな列の表にしたいか」を決めてAIに伝えます。列の名前と、書き方のルールが決まっていれば、メール、議事録、手書きメモの文字起こしなど、形のばらばらな文章から、同じ形式の行を取り出せます。

整理は、手作業だと時間がかかり、見落としも起きやすい作業です。AIに任せれば速くなりますが、抜けや読み違いが起きるため、元の情報と照合する確認を入れます。

表にする目的を決める

何のために表にするのかを、先に決めます。

  • 一覧にして、全体を把握したい
  • 並べ替えや絞り込みで、必要な情報を探したい
  • 数を数えたり、合計を出したりしたい
  • 他の人と共有して、進捗を確認したい

目的が決まれば、必要な列が決まります。たとえば問い合わせの管理が目的なら、「日付」「問い合わせ内容」「対応状況」「担当者」「期限」の列が考えられます。

列は多すぎると、入力と管理が大変になります。最初は5列から7列に絞り、必要に応じて増やします。

列と書き方のルールを決める

AIに頼む前に、各列の書き方を決めます。

  • 日付:「2026-10-11」のように、年月日を統一する
  • 担当者:姓だけ、またはフルネームなど、表記を統一する
  • 状況:「未対応」「対応中」「完了」の三択など、選択肢を固定する
  • 金額:半角数字のみ、単位は別の列にするなど

選択肢を固定する列は、AIに「次のいずれかのみ使うこと」と伝えます。表記ゆれがあると、後で絞り込みや集計がうまくいきません。

不明な項目は、空欄にせず、「不明」と書くよう指示します。空欄は、確認し忘れたのか、本当に情報がないのかが区別できません。

依頼文の例

実際の依頼は、次のような形です。

「以下は、先週受けた問い合わせのメモです。次の列の表に整理してください。列は『日付』『問い合わせ内容(20字以内の要約)』『対応状況(未対応、対応中、完了のいずれか)』『担当者』『期限』です。メモにない情報は『不明』と書いてください。推測で埋めないでください。表の形式は、コピーして表計算ソフトに貼りつけられるよう、タブ区切りで」

最後の一文を加えると、出力を表計算ソフトにそのまま貼れます。形式は、使うソフトに合わせて指定します。

出力された表の確認

表ができたら、次の確認を行います。

  1. 行の数:元のメモに含まれる件数と、表の行数が合っているか
  2. 抜け:元のメモにある情報が、漏れなく入っているか
  3. 読み違い:日付、金額、人名が、元の情報と一致しているか
  4. 推測の混入:元に書かれていない内容が、付け足されていないか
  5. 分類:「対応状況」などの選択肢が、正しく振り分けられているか

特に、行の数は簡単に確認できる有効な指標です。メモが20件あるのに、表が18行なら、2件が抜けています。「抜けている件がないか、元のメモと照らして確認して」とAIに追加で頼むことも役立ちますが、最終的には自分の目で数えます。

大量のメモを扱うとき

メモが長い、あるいは件数が多いときは、AIに一度に渡すと、途中の内容が抜けることがあります。20件から30件ごとに区切って渡し、それぞれ表にしてから、一つにまとめます。

まとめるときは、重複がないかを確認します。同じ内容が、別の日のメモに繰り返し出てくることがあります。AIに、「重複している行を探して」と頼むと、見つけやすくなります。

繰り返し使うための準備

同じ種類の整理を繰り返すなら、依頼文をテンプレートとして保存します。列の名前、書き方のルール、禁止事項を決めておけば、次回はメモを貼りつけるだけで済みます。

テンプレートは、使いながら改善します。間違いが多かった箇所があれば、ルールに追記します。たとえば「日付が書かれていないメモは、受信日を推測せず『不明』にする」といった具合です。

個人情報が含まれる場合は、入力する前に削るか、記号に置き換えます。AIサービスの設定で、入力内容が学習に使われないようにする方法もあります。詳しくは、利用するサービスの公式の説明を確認してください。

表を使った次の作業

表に整理できたら、次の作業につなげます。担当者ごとに絞り込んで、割り当ての偏りを確認する。期限の近い順に並べ替えて、優先順位を決める。状況ごとに件数を数えて、全体の進み具合を把握する。こうした作業は、表になっているからこそ、数分でできます。

AIに「この表から分かる傾向を三つ挙げて」と頼むこともできます。提示された傾向は、表の数字と照らして確かめます。数字の裏付けがない指摘は、採用しません。

紙のメモや手書きの扱い

手書きのメモや、紙の資料を表にする場合は、写真を撮って文字を読み取らせる方法があります。ただし、手書き文字の読み取りは間違いが起きやすく、特に数字や固有名詞は誤読が多くなります。読み取った結果は、元の紙と照らして確認します。

紙の資料に個人情報や機密が含まれている場合は、画像をAIに送る前に、会社のルールを確認します。

共有と更新の方法

整理した表を、チームで使う場合は、共有できる表計算ソフトに置きます。更新のルール、つまり誰がいつ、どの列を更新するかを決めておかないと、情報が古くなり、使われなくなります。新しい情報が入ったときは、AIに追加の行を作らせ、既存の表の末尾に貼りつける運用が簡単です。

数字の列を扱うとき

金額や件数など、数字を表にするときは、単位と桁をそろえます。ある行は円、別の行は万円、というばらつきは、集計の誤りのもとです。AIに頼む際に「金額は円単位の半角数字で、カンマなしで」と指定します。

出力された数字を合計して、元の資料の合計と照らします。一致しなければ、どこかに読み違いか抜けがあります。この検算を習慣にすると、整理した表への信頼度が上がります。

整理の前にメモの質を上げる

元のメモが雑すぎると、AIの整理の精度も下がります。日付、人名、数字を省略せずに書く、一つのメモに一つの内容だけを書く、といった習慣があると、表への整理が楽になります。日頃のメモの取り方を少し変えるだけで、後の作業が大きく楽になります。

重複や矛盾を見つける

整理した表の中に、同じ内容の行や、食い違う情報が含まれることがあります。AIに「重複している可能性のある行と、内容が矛盾している行を挙げて」と頼むと、確認すべき箇所が見つかります。見つかった箇所は、元の情報源で確かめて、正しいほうを残します。

次にやること

手元に、散らばったメモや、メールの束があれば、次の順で試してください。

  1. 表にする目的と、必要な列を5つ書き出す
  2. 各列の書き方のルールを決める
  3. 20件分のメモで、AIに表への整理を頼む
  4. 行数と、数件の内容を、元の情報と照合する
  5. うまくいった依頼文を保存する

整理した表は、並べ替えや絞り込みで、メモのままでは見えなかった傾向が見えてきます。そこから、次の対応の優先順位を決める材料にしてください。