ブログの構成案をAIに作らせるときは、先に「読者が何を知りたくて検索するのか」を自分で一文にして渡します。そのうえで、見出しの案を複数出してもらい、順序と抜けを自分で確かめると、書き始めてから迷う場面が減ります。
構成は、記事の骨組みです。ここがしっかりしていれば、本文はAIに下書きを頼んでも、自分で書いても、大きく外れません。逆に構成が弱いと、どんなに文章を整えても、読者の疑問に答えられない記事になります。
構成を考える前に決めること
AIに頼む前に、次の四つを決めておきます。
- 読者:どんな状況で、何に困っている人か
- 検索語:その人が検索窓に入れそうな言葉
- 読後の状態:読み終えた人に、何ができるようになってほしいか
- 記事の長さ:文字数の目安
たとえば「初めて副業を考える会社員が、確定申告が必要かを知りたい。検索語は『副業 確定申告 いくらから』。読み終えたら、自分が申告の対象かを判断できる。3000字程度」のように書きます。この四つが決まれば、AIに渡す情報として十分です。
読者の疑問を洗い出す
次に、AIに読者の疑問を挙げてもらいます。「この検索語で検索する人が抱きそうな疑問を、検索する人の立場で15個挙げて。基本的な疑問から順に」と頼みます。
挙がった疑問のうち、記事で答えるものと、別の記事に回すものを選び分けます。1本の記事で全部に答えようとすると、焦点がぼやけ、読み手も疲れます。
疑問の洗い出しは、AIの出す案だけに頼らず、自分の経験や、読者から実際に受けた質問も加えます。実際の質問は、AIの想像より具体的で、読者の悩みに近いことが多くあります。
見出しの案を出してもらう
疑問を選んだら、見出しの構成案を頼みます。「次の疑問に答える記事の見出し構成を、h2を5つから6つ、必要ならh3つきで作って。最初の見出しの直後で読者の一番の疑問に答える流れにして」と指定します。
一度に一案ではなく、「異なる構成で三案出して」と頼むと、選択肢が広がります。たとえば、基本から順に説明する構成、よくある失敗から入る構成、手順を中心にした構成など、切り口が変わります。
見出しには、検索語を自然に含めます。ただし、不自然に詰め込むと読みづらくなるため、読者が見て意味が分かる言葉を優先します。
構成を点検する
案が出たら、次の観点で点検します。
- 冒頭で、読者の一番の疑問に答えているか
- 見出しの並びが、読者の理解の順序に沿っているか
- 同じ内容が二つの見出しで重なっていないか
- 最後の見出しが、読者の次の行動につながっているか
- 各見出しの下に、書ける中身が十分にあるか
AIに「この構成の弱点を3つ指摘して」と頼むのも有効です。自分では気づかなかった重複や、抜けている観点が見つかることがあります。
見出しごとに材料を割り当てる
構成が固まったら、各見出しの下に書く材料を箇条書きにします。自分の経験、公式の資料、数字、具体例など、何を使うかを先に決めます。
AIに「各見出しの下に入れるべき要点を、3点ずつ箇条書きにして」と頼むと、材料の骨格が作れます。ここで、AIが提案した要点の中に、事実として確認できないものがあれば、外すか、確認の予定をメモします。
体験談を書く記事では、自分が実際に経験したことだけを材料にします。AIに体験談を作らせると、実際にはなかった話が混ざり、読者を欺くことになります。
本文を書く段階への引き継ぎ
構成と材料がそろったら、本文の執筆に進みます。AIに下書きを頼む場合は、構成案と材料をすべて渡して、「見出しごとに、300字から500字で書いて。材料に書かれていないことは付け足さないで」と指示します。
下書きが出たら、自分の言葉で書き直します。AIの文章は、整っているものの、どの記事も似た印象になりがちです。自分の経験に基づく具体的な描写や、読者への語りかけを加えて、独自性を出します。
書き出し文の作り方
記事の冒頭は、読者が読み続けるかどうかを決める部分です。AIに「この記事の冒頭の二、三文を、読者の疑問に直接答える形で三案書いて」と頼み、一番まっすぐな案を選びます。
前置きから入る案、たとえ話から入る案は避けます。検索から来る読者は、答えを探しているので、先に答えを示すほうが読まれます。冒頭で答えを示したあとに、理由や手順を続ける構成にすると、離脱が減ります。
タイトルの付け方
タイトルは、検索語を自然に含めつつ、記事の中身が分かるものにします。AIに「検索語を含めて、32字前後で、型の異なるタイトル案を5つ」と頼みます。「〜の方法」「〜の違い」「〜する前に確認すること」のように、型を変えると選びやすくなります。
誇張した表現、たとえば手軽さや成功を言い切る言葉は避けます。読者に誤った期待を持たせ、信頼を損なうためです。
既存の記事との重なりを避ける
すでに同じブログに似た記事があるときは、AIに既存記事のタイトルと概要を渡して、「重ならない切り口で構成を作って」と頼みます。同じ検索語を狙う記事が複数あると、互いに順位を食い合うことがあります。重なりが大きいときは、新しく書くより、既存記事を書き直すほうが効果的な場合もあります。
構成の使い回しに注意
過去にうまくいった構成を、毎回同じ型で使うと、記事が似通ってしまい、読者にも飽きられます。記事の目的や読者の疑問に応じて、構成を変えます。比較を中心にする、手順を中心にする、失敗例から入るなど、型を複数持っておくと使い分けられます。
AIに「前に書いた三つの記事の構成と違う切り口で、この記事の構成を作って」と頼む方法もあります。既存の構成を渡して、重なりを避けます。
構成を見直すタイミング
書いた記事の読まれ方を見て、構成を見直します。途中で離脱される箇所があれば、その見出しの位置や内容に問題があるかもしれません。AIに、記事の構成と、離脱の多い箇所を伝えて、改善案を相談します。
読者の反応を集める
公開した記事への質問やコメントは、次の記事の種になります。読者が実際に疑問に思ったことは、AIが想像する疑問より、現実に近いものです。質問をメモしておき、定期的にAIに渡して、「記事にできそうなテーマを提案して」と頼むと、読者に近いテーマが見つかります。
次にやること
次に書く記事のテーマがあれば、30分で構成まで作ってみてください。
- 読者、検索語、読後の状態、長さを四行で書く
- AIに読者の疑問を15個挙げさせ、記事で答えるものを選ぶ
- 見出し構成を三案出させ、最も読者の理解の順序に合うものを選ぶ
- 各見出しに入れる材料を、自分の経験と公式資料から決める
構成まで固めてから書き始めると、一本の記事にかかる時間が安定します。完成した記事は、公開後に読者の反応を見て、構成を見直すところまでを一つの流れとして続けてください。




