ChatGPT・Claude・Gemini などのAIを、調べもの・文章・資料づくりに使う方法を紹介します。

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調べものに使う

AIに出典を挙げさせるコツと、出典の確かめ方

目次
  1. 出典の頼み方
  2. 検索機能を持つAIの場合
  3. 出典を確かめる手順
  4. 二次情報と一次情報を区別する
  5. 出典が見つからないときの対処
  6. 引用するときのルール
  7. 出典の書き方の例
  8. 出典を頼むときにやりがちな失敗
  9. 出典が複数あるときの比べ方
  10. 出典を示す側としての責任
  11. 出典の有効期限を意識する
  12. 次にやること

AIに出典を挙げさせるときは、出典の名前だけでなく、発行元、発行年、該当する箇所まで示すよう頼みます。そのうえで、挙げられた出典を自分で開いて、実在することと、内容が合っていることを確かめます。

出典を示させるだけで安心してはいけません。AIは存在しないページや論文を、それらしい形で挙げることがあります。頼み方と確認の方法を、順に見ていきます。

出典の頼み方

出典を求めるときは、次のように具体的に頼みます。「回答の根拠になる公的機関または企業の公式資料を、資料名、発行元、発行年、アドレスつきで挙げて。実在を確認できないものは、挙げずに『見つからない』と書いて」。

最後の一文が効きます。出典を求められたAIは、挙げられるものがなくても、何かを挙げようとする傾向があります。「見つからないときは見つからないと書く」と指示することで、無理に作られた出典を減らせます。

回答の文章の中で、主張ごとに番号をつけてもらい、その番号と出典を対応させる方法もあります。どの主張がどの資料に支えられているかが分かりやすくなり、確認の順序も決めやすくなります。

検索機能を持つAIの場合

ウェブ検索の機能を持つAIは、検索して見つけたページへのリンクを、回答に添えることがあります。この場合は、AIが実際に開いたページが元になっているため、完全な作り話になる可能性は下がります。

ただし、リンクが添えられていても、回答の内容がそのページに書かれているとは限りません。ページの内容を要約するときに、書かれていないことを付け足したり、一部を取り違えたりすることがあるためです。リンクが添えられていても、確認の手順は省かないでください。

出典を確かめる手順

挙げられた出典は、次の順で確認します。

  1. アドレスをクリックして開く(開かない場合は、資料名で検索する)
  2. 発行元が、公的機関や企業の公式サイトなど、信頼できる主体かを見る
  3. ページの中で、回答の主張に対応する箇所を探して読む
  4. 数字や固有名詞が、回答と一致しているかを照らし合わせる
  5. 発行日や更新日を見て、情報が古くなっていないかを確かめる

アドレスが開けない、あるいは別の内容のページが表示される場合は、AIが作った出典の可能性があります。資料名で検索しても見つからなければ、その出典は使いません。

二次情報と一次情報を区別する

出典には、二つの種類があります。一次情報は、発表した本人による資料で、官公庁の統計や、企業の決算資料などです。二次情報は、一次情報を引用してまとめたもので、ニュース記事やブログなどです。

仕事で使う数字や制度の説明は、できるだけ一次情報に当たります。二次情報に載っている数字は、引用の際に間違いが入っていることもあるためです。AIが二次情報のページを挙げてきたときは、「そのページが元にしている一次情報を教えて」と聞くと、元の資料にたどり着きやすくなります。

出典が見つからないときの対処

確認の結果、出典が見つからないことがあります。そのときは、次の三つのいずれかに分けて扱います。

  • 主張を取り下げる:根拠が確認できない主張は、資料に載せない
  • 自分で探す:主張のキーワードで検索し、公式の資料を探す
  • 「未確認」と明記する:社内の議論の材料として使うなら、確認していないことを書く

どの場合も、AIの回答をそのまま事実として扱うことは避けます。誰かに「これはどこから出た数字か」と尋ねられたときに、答えられる状態にしておくのが基本です。

引用するときのルール

確認できた資料を自分の資料に載せるときは、資料名、発行元、発行年、確認した日付を添えます。ウェブページなら、アドレスも書きます。

文章をそのまま引用する場合は、引用であることが分かるようにします。他人の文章を自分の文章のように載せることは、著作権の問題にもなります。AIが要約した文章であっても、元の資料の表現に近い場合は、引用の扱いを意識してください。詳しい判断が必要なときは、会社の法務担当や専門家に相談します。

出典の書き方の例

資料に出典を載せる形式は、会社や業界の決まりに合わせます。決まりがなければ、次の形に統一すると読み手が確認しやすくなります。

  • 官公庁の統計:発行機関名、資料名、発行年、アドレス、確認日
  • 企業の資料:企業名、資料名、発行年、アドレス、確認日
  • 書籍:著者名、書名、出版社、出版年

形式を統一しておくと、後から確認する作業もしやすくなります。AIに「次の出典リストを、この書式に整えて」と頼めば、体裁を整える作業は任せられます。ただし、整える過程で内容が変わらないか、整えたあとのリストを元の情報と見比べてください。

出典を頼むときにやりがちな失敗

よくある失敗は、AIが挙げた出典の「資料名」だけをコピーして、中身を見ないまま資料に載せてしまうことです。名前が本物らしく見えても、書かれている内容が違う可能性があります。載せるのは、自分で中身を確認した出典だけにします。

もう一つの失敗は、出典が一つ見つかっただけで、回答全体が正しいと思い込むことです。回答には複数の主張が含まれるため、主張ごとに出典を確認する必要があります。

出典が複数あるときの比べ方

一つの主張に対して、複数の出典が挙がることがあります。そのときは、出典同士の食い違いを調べます。発表した時期が違えば、数字が変わっている可能性があります。調査の対象や定義が違えば、数字が違って当然です。

食い違いがあるときは、AIに「二つの資料の数字が違う理由として考えられることを挙げて」と聞きます。ただし、AIの説明は推測にすぎないため、各資料の調査方法の欄を読んで、自分で理由を確かめます。

出典を示す側としての責任

自分が資料を作って出典を示すときは、読み手がその出典を開いて確認できることを前提にします。アドレスが切れていないか、公開が終了していないか、定期的に見直します。

公開が終わるおそれのある資料は、確認した時点の日付と、要点を自分のメモに残します。出典が消えても、何を根拠に書いたのかを説明できるようにしておきます。

出典の有効期限を意識する

ウェブの出典は、ページが更新されたり、削除されたりします。資料に載せた時点では見られても、数か月後にはなくなっていることがあります。重要な出典は、公開日と確認日を記録し、必要なら資料の要点を手元に保存します。URLだけでなく、資料名と発行元を残しておけば、後から探せます。

次にやること

最近AIにまとめてもらった調べものがあれば、もう一度、出典つきで頼み直してみてください。そのうえで、挙げられた出典のうち三つを開いて、確認の五つの手順を当てはめます。

何本が実在し、何本が回答と合っていたかを数えて記録しておくと、そのAIの出典の信頼度が分かってきます。信頼度が低いと感じたら、そのAIには出典を頼まず、自分で公式資料を探す運用に切り替える判断もできます。