ChatGPT・Claude・Gemini などのAIを、調べもの・文章・資料づくりに使う方法を紹介します。

Research

調べものに使う

AIで製品やサービスを比較するときの頼み方

目次
  1. 比べる軸を先に決める
  2. 候補は自分で挙げてからAIに渡す
  3. 比較表の頼み方
  4. 公式ページで確かめる項目
  5. 口コミや評判の扱い
  6. 決める前に試す
  7. 比較のやり直しは軸を変えて行う
  8. 社内に説明する資料にまとめる
  9. 比較で見落としやすい費用
  10. 比較結果を後から見直す
  11. 比較結果を人に説明する
  12. 比較から外す基準を持つ
  13. 次にやること

AIに製品やサービスの比較を頼むときは、先に自分の「比べる軸」を決めて渡すと、使える比較表が返ってきます。軸を決めずに「おすすめを教えて」と聞くと、一般的な長所短所が並ぶだけで、自分の仕事に当てはまるかどうかが分かりません。

また、料金や機能はよく変わります。AIの比較は候補を絞るために使い、最終的な数字は各社の公式ページで確認する。この分担を守ると、比較の作業が安定します。

比べる軸を先に決める

最初に、何を重視するかを三つから五つ書き出します。たとえば会議の文字起こしツールを選ぶなら、日本語の認識精度、月額の費用、使える人数、他のツールとの連携、データの保管場所といった軸が考えられます。

軸を書き出す段階でも、AIに相談できます。「中小企業の総務担当者が、文字起こしツールを選ぶときの比較軸を8つ挙げて」と頼み、そこから自社に関係するものを選ぶ形です。自分では思いつかなかった観点、たとえば「社外の人との会議で使ってよいか」といった点が見つかることがあります。

軸には優先順位もつけます。「必須」「あれば良い」「どちらでもよい」の三段階で十分です。優先順位があれば、AIが出した比較の中で、どこを重く見るべきかが決まります。

候補は自分で挙げてからAIに渡す

候補は、できれば自分で二、三個挙げてから渡します。AIに候補探しから任せると、実在しないサービス名や、すでに終了したサービスが混ざることがあるためです。

候補が思いつかないときは、AIに候補を挙げさせたうえで、すべて検索して実在を確かめます。公式サイトが見つかり、現在も提供されているものだけを残します。この確認を飛ばすと、存在しない選択肢を比べる羽目になります。

比べる数は、三つ前後が扱いやすい数です。多すぎると表が読みにくくなり、判断も重くなります。

比較表の頼み方

軸と候補がそろったら、次のように頼みます。「A、B、Cの三つを、次の軸で比較して。表にして、分からない項目は『不明』と書いて。推測で埋めないで」。

最後の一文が大切です。「不明と書いて」と指示しておくと、AIが知らない情報を想像で埋めてしまう場面を減らせます。「不明」の欄は、自分で公式ページを見て埋めます。

表が出たら、次に「この比較で、どのような会社にはAが向き、どのような会社にはBが向くか」と聞きます。表の数字より、向き不向きの説明のほうが、判断の助けになることが多くあります。

公式ページで確かめる項目

比較表のうち、次の項目は公式の情報で確かめます。

  • 料金:プランの種類、人数による違い、無料期間の条件
  • 機能:自分が必要とする機能が、どのプランに含まれるか
  • 提供状況:日本で使えるか、日本語に対応しているか
  • データの扱い:入力した内容が学習に使われるか、保管場所はどこか

料金や機能は執筆時点とは変わっている可能性があるため、細かい値段は記事やAIの回答からは引き写さず、契約する直前に公式ページで見直します。

口コミや評判の扱い

AIに「評判はどうか」と聞くと、もっともらしい評価が返ってくることがあります。ただし、それが実在する利用者の声に基づいているのかは分かりません。評判は、AIの回答ではなく、実際のレビューサイトや、同業の知人への確認で調べます。

AIが得意なのは、評判を探すことではなく、集めた評判を整理することです。自分で集めた口コミを貼りつけて、「良い点と悪い点に分けて、共通する指摘を挙げて」と頼むと、読む時間を減らせます。

決める前に試す

比較表で候補が二つに絞れたら、無料の試用期間やデモを使って、実際の仕事で試します。表の上では優れていても、画面の使いやすさや、チームの慣れとの相性は、触らないと分かりません。

試すときは、チェックする項目を事前に決めておきます。「自分の普段の資料で試す」「作業時間を測る」「別の担当者にも触ってもらう」といった基準です。試した結果は、AIに貼りつけて、判断の整理を手伝ってもらえます。

比較のやり直しは軸を変えて行う

比較表を見て違和感があったときは、AIに「別の軸で見直して」と頼めます。たとえば費用中心で比べたあと、「今度は、導入後の運用の手間を中心に比べて」と軸を入れ替えると、同じ候補でも順位が変わることがあります。順位が入れ替わるなら、その軸が自分にとってどれだけ大切かを考えるきっかけになります。

社内に説明する資料にまとめる

比較の結果を上司やチームに説明するときは、AIに「経営層向けに、判断に必要な点だけを一枚にまとめて」と頼みます。そのとき、比較表に使った軸と、確認に使った公式ページの名前を添えます。根拠が見えると、質問されても落ち着いて答えられます。

選ばなかった候補についても、「なぜ選ばなかったか」を一行ずつ残しておくと、数か月後に状況が変わって見直すときに役立ちます。

比較で見落としやすい費用

月額の料金だけを比べると、導入後に費用が増えることがあります。初期設定にかかる時間、社内への説明や研修にかかる手間、データを他のツールへ移すときの作業も、費用の一部です。AIに「月額料金以外にかかる可能性のある費用や手間を挙げて」と頼むと、見落としが減ります。

また、解約のしやすさも軸に入れておきます。年間契約が前提か、途中でやめられるか、データを書き出せるか。これらは比較表の表面には出にくいものの、後から効いてくる条件です。

比較結果を後から見直す

選んだあとも、半年に一度は比較表を見直します。サービスは機能や料金を更新し続けるため、導入当時の判断が今も最適とは限りません。見直しの際は、当時の軸と優先順位を使い、現在の公式情報で表を更新するだけで済みます。AIに「前回の比較表を、最新の公式情報で更新するときに確認すべき点を挙げて」と頼むと、見直しの手間をさらに減らせます。

比較結果を人に説明する

比較の結果を人に説明するときは、結論、理由、懸念点の順に伝えます。懸念点を正直に挙げると、聞き手の信頼を得られます。AIに「この比較結果を、三分で説明する台本にして」と頼めば、話す内容を整理できます。

比較から外す基準を持つ

候補が多いときは、詳しく比べる前に、外す基準を先に決めます。「日本語に対応していない」「予算を超える」「必要な機能がない」など、一つでも当てはまれば除外する条件です。条件で候補を絞ってから詳しく比べると、時間を節約できます。

次にやること

いま選ぼうとしているツールが一つあれば、次の順で進めてください。

  1. 比べる軸を五つ以内で書き出し、優先順位をつける
  2. 候補を二、三個選び、公式サイトが実在することを確認する
  3. AIに「不明は不明と書く」条件で比較表を作らせる
  4. 不明の欄と料金を、公式ページで埋める
  5. 絞った二つを、無料の範囲で実際に試す

この流れなら、AIの手早さを使いながら、最後の判断を自分の確認に基づいて下せます。